宮城合奏団を迎えて
創立40周年記念
三曲演奏会(愛媛県三曲協会)
第一部 愛媛県三曲協会
03年4月27日(日)愛媛県民文化ホールサブホール(約1000席)で表題の演奏会が開かれました。今年は愛媛県三曲協会創立40周年と言うことで宮城合奏団を迎えての演奏会となりました。com僧は、瀬戸(後藤すみ子作曲)と信楽狸(唯是震一)に尺八で、郁ちゃんは瀬戸に三弦で出演しました。
第二部 宮城合奏団
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夢殿の演奏
一、夢殿(宮城道雄作曲)
胡弓 砂崎知子、第一箏 槫松志保美 他 第二箏 大浦美紀子他 十七絃 安藤政輝他
十五名の宮城合奏団員は、皆、芸大卒業生で固められている。紙面の都合で「他」としたが、「他」とするにはあまりにももったいない豪華メンバーだ。
夢殿はcom僧が初めて聞く曲で、胡弓が効果的に使われいる。法隆寺の八角堂で聖徳太子が瞑想する様を歌い上げている。聖徳太子の声は男声でなければならない。安藤政輝が担当(男声は安藤先生だけですから(^^;)。
二、さくら変奏曲 (宮城道雄作曲)
二曲目はご存じさくら変奏曲。洋楽の変奏曲の概念を初めて邦楽に取り入れ、音域の異なる同族楽器の三重奏を邦楽器で初めて実現したことが歴史的価値(プログラムより)。
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八段恋慕の演奏
三、八段恋慕(杵屋正邦作曲)
com僧が好きな「遍路」の作曲者でもある杵屋正邦先生の作品です。杵屋正邦先生は長唄畑出身ですので、三味線の曲は当然書くのですが、この曲のもとになっている「八段」は、八橋検校の手になるとされています。地唄三弦三部と声の作品です。日本語には、和楽器がよく似合うと感じました。
三弦 I 砂崎知子他 三弦II 安藤政輝他 三弦III 大浦美紀子他
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「吼かい」の演奏
四、吼かい(岸野治三郎 作曲)
箏 安藤政輝 三弦 砂崎知子他
今回の演奏会には立ち見が出るほどの盛況だった。2階席の後ろの方にもあれだけ入った演奏会はこのホールでは見たことがない。ご存じ上方歌舞伎の名曲に宮城が箏の手付けをしたのがこの曲。「かい」(口へんに歳)をワープロで探せなかったのが残念。
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「春の海幻想」の演奏
五、春の海幻想(宮城道雄 作曲 牧野由多可編曲)
この曲は「春の海」を原曲として、箏独奏と尺八をソリストとして合奏部との協奏の形をとり、原曲に手を加えて発展させたものである。
箏 独奏 砂崎知子
尺八独奏 佐野鈴霏
第一箏 三森正子 岩城弘子 村田章子 帯名久仁子
第二箏 槫松志保美 上條妙子 市橋京子 野澤潤子
第三箏 大浦美紀子 藤木豊乃 多々良香保里
十七絃 安藤政輝 新宮順子 松井美千子
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